当センターのリハビリテーション

言語療法

言語療法とは?

言語療法失語症や構音障害治療は発症早期から長時間を要します。初期の全般的な言語機能回復訓練から、慢性期には言語に替わる伝達手段の修得訓練、さらに家庭での自主訓練などを行います。

言語聴覚士の役割

「言語聴覚士」と言う名称は、初めて聞くと言う方が多いと思います。
院内では略称の「ST(Speech-Language-Hearing Therapist)」で通っています。
言語聴覚士が国家資格として誕生したのは平成11年です。ヒトが「言語」を獲得する過程で「聴覚」の刺激が欠かせないことから、そのまま専門職名に取り込まれたようです。当院では言語聴覚士がこの4年間で大幅に増員され、現在13名が働いています。

さて言語聴覚士の仕事ですが、大きく分けるといわゆる「言語訓練」と「嚥下訓練」の2つです。

嚥下訓練

近年、嚥下訓練の必要性が増大しています。脳梗塞や脳の変性疾患による患者さんで高年齢、重度の方が多くなり、食べ物の飲み込みが困難になる嚥下障害のある患者さんが増えているためです。リハビリで「食べる」ことの重要性が認識され、嚥下障害の診断・治療技術が向上し、これまでは経管(鼻や胃に通した管)でしか栄養摂取ができなかった患者さんが口から食べられるようになってきています。嚥下訓練は多職種のチームワークが必須です。医師の検査・診断に始まり、看護師、放射線技師、理学療法士、作業療法士、栄養士等からの情報や関与があってはじめて成り立つ治療です。言語聴覚士はそうした情報をもとに間接的、直接的な嚥下訓練を担当しています。

言語訓練

言語療法脳梗塞や脳の変性疾患による患者さんの中に、失語症や構音障害をもつ方が約20%程みられます。人間にとってコミュニケーションは社会的生命につながるものであるために、言語障害がご本人や家族にとって深刻な問題となっていることが少なくありません。こうした患者さんの機能障害を治療すると同時に残っている能力を活用してコミュニケーションを確保することが言語聴覚士の役割です。数年前までは言語聴覚士の仕事は訓練室内が主でしたが、最近は病室や家庭に出向いて行くことが多くなっています。