ご挨拶
2026年4月より鹿教湯三才山リハビリテーションセンターの統括院長を拝命致しました。
2020年4月に鹿教湯病院に入職してからの6年間はコロナ禍や三才山病院との統合、再編成建設工事など激動の時代でしたが、大澤前統括院長のご指導のもと多くの皆様のご協力により乗り越えて来ました。
今や鹿教湯病院は生まれ変わりました。新館をはさんで正面玄関(2階)側と北玄関(1階)側に駐車場が整備され、病院を利用される方の利便性が格段に向上しました。外来診療機能は2階に集約し、以前は同一であった正面玄関と救急搬送口は分離されました。旧正面玄関は通所リハビリ「温森(ぬくもり)」に様変わりしました。新館棟と南病棟とは各階でつながり病棟間の移動も楽になりました。
当院はリハビリテーションと慢性期・障害者医療を主機能とする地域密着型の多機能病院です。回復期リハビリテーション病棟150床、障害者施設等195床(指定療養介護事業所を含む)あり、この両者で病床全体の約73%を占めています。この主機能を維持するためには看護師、介護士、リハビリ・スタッフなどの人材の確保と育成が不可欠です。これが現状での当院の最優先課題です。
また、今年度は手術室を再稼働します。再稼働とは言っても、当院での手術はもう10年以上途絶えており、当時を知る職員は少なくなりました。新館1階には手術室が新装され、この4月には信州大学病院リハビリテーション科から堀内博志院長(整形外科)をお迎えしました。まずは膝関節手術を継続的に実施できるような体制作りを進めています。
労働人口が減っていく中、AI(人工知能)の導入も喫緊の課題です。先日の新聞に、AI(Chat GPT)が今年の東京大学、京都大学の入学試験に首席合格した、という記事がありました。急速に進化を遂げるAIを医療現場で適正に使いこなせるか、という不安はありますが、業務の効率化・省力化に寄与することは疑う余地がありません。
医療資材の高騰、経営的に苦戦する介護事業、医師の高齢化など、まだまだ課題は山積しています。また、今年は診療報酬の改定もあります。刻々と変化する社会情勢を見据えて、地域医療の要として当センターを舵取りしていく責任の重さを痛感する日々です。
引き続きセンター一丸となって、リハビリテーションを通じて皆様が地域社会で自分らしく生き生きと暮らせるように支援してまいります。
どうぞよろしくお願い致します。

吉田 邦広
令和8年4月 吉日