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論文発表

 脳卒中後に生じる上肢麻痺に対する代表的な介入方法の1つにCI療法があります。簡単にいいますと、CI療法は麻痺した手をリハビリテーションの中で使う練習を行いながら、生活の中で手が使えるように援助してきます。これまでの多くの研究で、CI療法が有効であることは分かっていましたが、それに加えてその他の効果がある介入方法を併用することの効果については十分に分かっていませんでした。この論文は、北は山形県、南は福岡県の作業療法士や理学療法士10名がたくさんの論文を網羅的に調べ、その効果を包括的にみるシステマテックレビューとメタアナリシスという手法を使い、CI療法に他の介入方法を併用した場合とCI療法単独の場合との効果の違いを調べました。その結果、CI療法に当院でも行っている脳への磁気刺激など他の介入方法を併用するほうがより効果であることが分かりました。今回の結果を今後の作業療法に活かせればと思います。

Takao Kaneko,Masanori Maeda,Hiroki Yokoyama,Shinsuke Kai,Kohei Obuchi,Shun Takase,Takumi Horimoto,Ryuichi Shimada,Takashi Moriya,Hiroshi Ohmae,Masahiro Amanai,Yuho Okita,Takashi Takebayashi.
Therapeutic effect of adjuvant therapy added to constraint-induced movement therapy in patients with subacute to chronic stroke: a systematic review and meta-analysis. Disability and Rehabilitation 2023; Oct 19: 1-15.

To link to this article: https://doi.org/10.1080/09638288.2023.2269843

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