①室内全景とリハビリテーション機器のご紹介
中央リハビリ室の総面積は約623平米。一般的な教室の面積は60平米とすると教室約10.4個分の広さがあります。この広いL字型の空間には、プラットホームやマット、ベッド等が置かれたリハビリテーションスペースをはじめ、様々なリハビリテーション機器が設置され、理学療法,作業療法が行われています。ADL室と外来リハ室は中央リハビリ室に隣接しており、廊下を隔てて6つの言語療法室、2つの心理療法室、4つの個室があります。個室の1つは、ドライブシュミュレーター室です。
②スタッフルーム
中央と両サイドにはデスクトップPCが置かれ、各診療チームの責任者が主に使用するスペースです。この空間にはリハビリテーション部副部長や各科の技師長がおり、業務に関わる様々なコミュニケーションを取り合っています。
③ノートPC置場
スタッフルーム脇の通路には137台のノートPCが配置され、出勤者が各自持一台は持参できる体制をとっています。診療の空き時間などを利用して、リハ診療に関わるカルテ記載等の業務を効率的に行うことができます。
④ADL室
退院後の生活を見越して、退院後の生活に出来る限り近づけた環境での動作練習や、福祉用具などの使用練習などを行うエリアになります。ここではフローリングや畳といった床材の違いを感じながらの動作体験や、引き戸・開き戸などの開閉、段差の昇降練習を行うことができます。また、居室のみならず浴室、洗面台、トイレ、洗濯場、キッチンなども完備しており、それぞれを実際に使用しながら練習したり、ご家族とともに介助方法を確認、練習できる環境が整っています。
⑤個室(評価室)
患者様のリハビリに必要な検査・測定や面接、スタッフのミーティングなどに利用できるスペースを4室設けています。
そのうちの一室は自動車運転再開に向けた評価、練習をするためのドライビングシミュレーターを常設しています。
⑥言語聴覚室(ST室)
6部屋の個別療法室を設け落ち着いた環境でのリハビリを提供しています。
うち2部屋は防音室となっており、聴力検査に対応している他、大きな声を出しての練習も周囲を気にすること無く実施出来ます。
言語・高次脳・発声発語・摂食嚥下・聴覚機能にかかわる各種検査・訓練機器、道具を取り揃えています。
⑦心理室(CP室)
心理専門職が心理検査やカウンセリングなどを行うための部屋です。静かでプライバシーを保てる個室となっています。
⑧テーブルエリア(作業広場)
このエリアでは主に上肢~手指(肩~指)、認知機能(目や耳などで感じ取り、認識する)などのトレーニングを中心に行っています。患者様個々の状態に合わせたリハビリテーションが提供できるよう、特殊な機器や物品も多く設置されています。
また、平日の夕方にはこのエリアで『作業広場』を運営しています。作業広場では、集団での作業活動という環境を利用し、心身の維持改善や生活リズムの構築、復職に備えた練習など一人ひとりに合わせた目標・目的に沿った関わりをセラピストが行っています。
⑨外来リハ室
外来リハ室は中央リハビリ室に隣接し、おおよそ畳20畳分の広さがあります。この部屋には 5つのベッドと、筋肉量や脂肪量などの体成分を評価するインボディー、体の歪みを評価するシセイカム、超音波診断機器などお体の状態を正確に評価できる機器類,人間ドックのオプションであるロコモティブシンドローム・体力測定を行う物品を揃えています。