「LSVT-パーキンソン病に特化したリハビリテーションプログラムについて」
LSVTは、『Lee Silverman Voice Treatment』の略称で、1989年に米国のRamigらが考案したパーキンソン病を有する方へのリハビリテーションプログラムです。当院では、LSVTの認定資格を取得した理学療法士による運動プログラムとしてのLSVT®BIG、言語聴覚士による発声・発話プログラムとしてLSVT®LOUDのプログラムを実施しています。
「LSVT®BIG」
9名の認定理学療法士が在籍しています。（R5年12月15日現在）
効果のある運動を反復練習することで、無意識のうちに小さくなってしまった動作を改善し、在宅生活での機能維持や運動習慣の継続を目標とします。個人差はありますが、歩行時の歩幅の拡大や歩行スピードの向上、バランス能力の向上などの効果が得られています。
「LSVT®LOUD」
2名の認定言語聴覚士が在籍しています。（R5年12月15日現在）
大きな声、話し方を習得することで周囲の方とのコミュニケーションが容易にすること、在宅での自主練習を継続し、会話を楽しめる状態を維持することを目標とします。
個人差はありますが、電話の声が聞き取りやすくなった、会話の中で聞き返されることが少なくなった等の効果が得られています。
＜対象者＞
・当院に1ヶ月半入院できる方
・日常生活動作が自立している方
・薬剤コントロールが出来ている方（入院時に服薬調整を目的とされない）
・意欲的に取り組める方
・一人で自主練習が実施できる方
・当院の入院規定に同意できる方
＜実施内容＞
セラピストと患者さんが1対１で行う運動療法、または発声・発話訓練
・実施時間：1回につき1時間
・実施頻度：セラピストとの1対1の練習を連続4日以上×4週 、加えて毎日の自主練習を行って頂きます。
＜注意点＞
医師等の判断によっては、LSVT の対象とならず通常のリハビリテーション入院になる場合があります。また、LSVTの実施期間中でも、ご本人の意思によりLSVTプログラムを中断し、通常のリハビリテーションを受けることも可能です。
外来及び入院リハビリテーションについてのご相談は、外来受診にて承ります。お気軽に入退院支援部までお問い合わせください。
＜費用＞
通常の保険診療内で行います。
詳細はお問い合わせ下さい。
